やはり金星には何かがいた!
●金星に生命の痕跡か 大気からホスフィン検出
2020/9/15 AFPより
9月14日、京都産業大学やアメリカ・イギリスなどの研究チームが「金星の大気中から、生命によって作られた可能性のある『ホスフィン』という成分を検出した」とイギリスの科学誌ネイチャー・アストロノミーに発表した。
地球外生命体関連のニュースは、地球をはさんで反対側の火星ばかり目立っていたが、
●ついに地球外生命体を発見! オハイオ大学の昆虫学者が発表した火星の昆虫型生命体
2019/11/20 未来塵より
※この発見は、後に石ころなどの無意味なパターンが意味のあるものに見える「パレイドリア効果」に由来するものだったとされている。
もともと金星は、20世紀のSFでも、地球にやってくる宇宙人の故郷として人気があった。
なにしろ金星は、地球にもっとも近い軌道をまわる惑星なのだ。
明け方や夕方の空に、ひときわ輝く光を放っていることからも実感できるだろう。
しかもその大きさや密度は、太陽系の中で一番地球に似ている。
※金星の赤道直径は地球の94.9%、重力は地球の0.91倍。
地獄のような星
しかし実際に住むとなると、地球人にとってはまさに地獄のような環境だ。
大気のほとんどは二酸化炭素で、温室効果により地上表面の温度は480℃にも達する。
気圧も地球の90倍以上で、硫酸を含んだ雲が星全体をおおっている。
だから惑星探査により20世紀後半に金星の様子がわかってくるにつれ、こんな過酷な環境の星に生物がいる可能性を考える人は少なくなった。
しかし最近再び金星に注目が集まっている。
2023年にはインド、2025年にはNASAが、ロシアや欧州の宇宙機関も2030年までに金星に探査船を打ち上げる予定だ。
再び世界が金星に注目する
なぜ再び金星が注目されているのか?
金星の表面は確かに高温で生物が住める環境ではないが、雲の中なら気温や気圧が穏やかになり、生命のいる可能性があるのだ。
金星にはかつて海が存在したと考えられている。
そのころは地球のように穏やかな環境だったが、10億年前から急激に二酸化炭素が増え、金星を地獄のような星に変えてしまった。
しかし穏やかな時代に、もし生命が誕生していたら、絶滅から逃れるために地表を離れ、雲の中に移住した可能性がある。
1967年、カール・セーガンとハロルド・モロウィッツは「金星の表面環境に生命が存在するとの仮説は非現実的だが、金星の雲となると話は全く別だ」と、ネイチャー誌に寄稿している。
●金星の大気中に生命が存在か、ホスフィンを検出
2020/9/16 NATIONAL GEOGRAPHICより
金星の雲には生命の基本材料も含まれており、雲の真ん中の層は、気温と気圧が地球によく似ている。
実際に今回研究チームが観測したのも、この中間層にあたる上空60Km前後の層だ。
この中で検出された「ホスフィン」という成分は、地球上では酸素がなくても生きていける沼や湿地の微生物などによって作られる。
研究チームによれば、ホスフィンの発見が直接「金星に生命が存在する証拠」にはならないものの、ほかの化学反応では説明がつきにくく、生命による可能性がもっとも高いという。
NASAも10年前に地球の上空36.6Kmの大気中に微生物を発見しており、NASAの研究者は今回の発見について「地球外生命体の存在を示す上でこれまでで最大の進展だ」と語っている。
金星人はどんな姿?
こうなると次に興味がわくのは、生命がいたとすれば「どんな姿か?」だろう。
NASAの研究者が語るように微生物のような姿の可能性が高い。
でも子供の頃にみた金星人は、頭のとんがった人相の悪いヒトデみたいな姿だった。
これは金星ガニと呼ばれ、「金星人地球を征服」という1956年に発表されたアメリカのモノクロSF映画に登場する宇宙人だ。
ちなみに閲覧注意ぎみのTOP画は、ある地球の生物と金星の地表のイメージを合成して作っている。
その生物が何だかおわかりだろうか?
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答えはこちら。
エイだ。
生きているときのエイは、優雅に海を泳いでいるが、いったん干物になると、
こんなグロテスクな姿になってしまう。
もう1つ、金星人といえば思い出すのが、1950年代にUFOの写真を撮影して一躍有名になったジョージ・アダムスキー(wiki)が遭遇したという宇宙人だ。
アダムスキーの撮影したUFOは
20世紀の「空飛ぶ円盤」を代表するイメージになったが、
彼が出会ったという金星人はこんなきれいな女性の姿をしている。
金星ガ二はごめんだが、
こんな金星人なら大歓迎だ。