宇宙旅行1泊2日のお値段は? 2019年時点で総額63億円! | 未来塵

宇宙旅行1泊2日のお値段は? 2019年時点で総額63億円!

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宇宙旅行イメージ

「そうだ、宇宙に行こう!」

「この夏泊まりたい、おすすめの宇宙ステーション!」

旅行雑誌のキャッチコピーを「宇宙」に変えただけなのだが、これから10年、いや20年先には「宇宙旅行」が身近になっているのだろうか?

「2001年宇宙の旅 」を子供のころに見た私は漠然と21世紀になれば誰でも宇宙旅行に行けると信じていたが、2019年時点では残念ながらまだまだ先の話だ。


しかし着実にわれわれ民間人が宇宙へと旅立てる日は近づいている。

昨年(2018年)9月には「ZOZOTOWN」の前澤社長が2023年にスペースX社の宇宙船を貸し切り、民間人初の月旅行へ行くと発表した。

スペースX社以外にもヴァージン・ギャラクティック社ボーイング社、amazonのCEOが設立したブルー・オリジン社などの企業が宇宙船を開発している。

さらに今月8日にはNASAが、早ければ2020年から国際宇宙ステーション(ISS)の「商業利用」を認める方針を示した。

●ISS商用利用ポリシーの紹介
2019/6/8 NASAより

年2回、12人程度が一般のホテルと同じように宇宙ステーションへ滞在できるという。1回当たりの滞在期間は30日までだ。

国際宇宙ステーション(ISS)
国際宇宙ステーション(ISS)

ISSの宿泊料金は、水とトイレなどの生命維持装置使用料が1日あたり11,250ドル、食料その他のサプライ品、医療品、運動器具などの使用料が1日あたり22,500ドル、その他電力、通信などの使用料とあわせて全部で1日あたり約34,000ドル(約365万円)必要だ。

※2019/6/22時点のドル/円レート「1ドル/107円」で計算。

実際の宇宙旅行には、さらに地上からISSまでの宇宙船の運賃がかかる。

NASAの作成した「商業用の乗務員輸送資料」によると、現在ISSまでの交通手段として使われているロシアのソユーズ宇宙船の場合、1席当たり76,000,000ドル(約81億円)スペースX社のクルードラゴンが運航を開始するとこれよりも安く1席あたり58,000,000ドル(約62億円)の予定だ。

つまりISS1泊2日で宇宙旅行に行った場合、現時点で2日間の宿泊料「730万円」、これにスペースX社のクルードラゴンを使った場合の運賃「62億円」(往復で計算すると倍の124億円だが、今回は1泊2日と短期なので乗ってきた宇宙船で帰るとして)、しめて62億730万円必要だ。

※宇宙旅行までの訓練などの準備費用や保険料まで含めると、きりのいい数字で63億円ほど準備しておいた方がいいだろう。

無事に宇宙ステーションまでたどり着いたら、せっかくなのでオプションツアーにも申し込みたい。

宇宙旅行の人気オプションと言えばやっぱり「宇宙遊泳」だ。

ただし宇宙遊泳をするためには宇宙服をレンタルする必要がある。

ちなみに宇宙服の値段を調べてみると、JAXAの資料によれば、スペースシャトル用に米国が開発した宇宙服生命維持装置で合わせて10,000,000ドル(約10億7千万円)グローブはそれぞれの宇宙飛行士に合わせて作るそうで、両手合わせて40,000ドル(約430万円)

宇宙服だけで想像をはるかに超える値段で、これをレンタルにした場合いくらになるのだろう?

やはり現時点(2019年)では「宇宙旅行」は、私のような庶民にはまだまだ夢物語だ。


だがいろいろ調べていたら、宇宙ステーション(高度400km)までとはいかないが、宇宙空間とよばれる高度100kmまで飛び出して地上まで戻ってくる「宇宙旅行ツアー」を見つけた。

ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船「スペースシップ2」を使う予定で、同社の日本地区公式代理店「クラブツーリズム・スペースツアーズ」という会社が販売している。

スペースシップ・ツーイメージ
スペースシップ2

●株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズのサイト

お値段は250,000ドル(約2700万円)!

お手頃価格とは言えないが、2019年以降に運航開始(予定)なので、宝くじが当たったら申し込んでみよう。